
沖縄 レンタカーを使って1日で楽しめるおすすめドライブコースを紹介します。
沖縄旅行の醍醐味といえば、美しい海岸線を走りながら観光地を巡るドライブです。公共交通機関だけでは行きづらい絶景スポットや隠れた名店も、レンタカーがあれば自由自在に楽しめます。今回は、那覇空港を起点として、北谷町のアメリカンビレッジや恩納村の絶景ビーチなど、沖縄本島中部の人気観光地を効率よく回れる1日モデルコースをご紹介します。
朝8:00 那覇空港でレンタカーをピックアップ
朝一番の飛行機で沖縄に到着したら、まずは空港近くでレンタカーを借りましょう。那覇空港から各レンタカー会社の営業所まではシャトルバスが運行されているので、アクセスも便利です。車を受け取ったら、いよいよドライブの始まりです。
沖縄での運転は本土とそれほど変わりませんが、観光シーズンは道路が混雑することもあります。特に那覇市内は朝夕のラッシュ時に渋滞が発生しやすいため、時間に余裕を持って行動することが大切です。また、沖縄独特の「ゆいレール」の高架下を走る道路もあるので、標識をよく確認しながら運転しましょう。
朝9:00 瀬長島ウミカジテラスで朝の絶景を満喫
最初の目的地は、那覇空港から車で約15分の瀬長島です。瀬長島は那覇空港の南側に位置する小さな島で、橋で本島とつながっています。島の西側にある「瀬長島ウミカジテラス」は、白い建物が段々に連なる地中海風のリゾート施設です。
ウミカジテラスには、カフェやレストラン、雑貨店など約40店舗が入っており、朝早くから営業している店舗もあります。テラス席から眺める青い海と、頭上を飛び交う飛行機のコントラストは圧巻です。「氾濫バーガー チムフガス」では、ボリューム満点の沖縄バーガーを味わえます。朝食を済ませていない方は、ここで腹ごしらえをするのもおすすめです。
施設内には無料の展望台もあり、慶良間諸島まで見渡せる絶景が広がります。朝の澄んだ空気の中で見る景色は格別で、これから始まる1日のドライブへの期待が高まります。駐車場は無料で利用できるので、ゆっくりと散策を楽しめるのも嬉しいポイントです。
朝10:30 首里城公園で琉球王国の歴史に触れる
瀬長島から国道331号線を北上し、約20分で首里城公園に到着します。2019年の火災により正殿などが焼失してしまいましたが、現在は復興工事が進められており、2026年の完成を目指して再建が進んでいます。工事の様子を見学できる特別な見学デッキも設置されており、復興への歩みを実際に目にすることができます。
首里城公園内には、正殿以外にも見どころがたくさんあります。守礼門は沖縄のシンボル的存在で、記念撮影スポットとして人気です。また、園比屋武御嶽石門は世界遺産にも登録されている貴重な史跡です。公園内の高台からは那覇市街を一望でき、かつての琉球王国の繁栄を偲ぶことができます。
首里城公園の駐車場は有料ですが、大型駐車場が完備されているので、観光シーズンでも比較的停めやすいです。見学時間は約1時間半を目安にすると良いでしょう。歴史好きな方は、併設されている沖縄県立博物館・美術館にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
昼12:00 北谷町「浜屋そば」で沖縄そばランチ
首里城から国道58号線を北上し、約30分で北谷町に到着します。ランチは地元で人気の「浜屋そば」がおすすめです。創業40年以上の老舗で、地元の人々にも愛される名店です。
浜屋そばの特徴は、あっさりとした豚骨と鰹節の合わせ出汁です。麺は中太のちぢれ麺で、スープとの相性が抜群です。定番の「沖縄そば」はもちろん、「軟骨ソーキそば」も人気メニューです。トロトロに煮込まれた軟骨ソーキは、箸で簡単にほぐれるほど柔らかく、コラーゲンたっぷりで女性にも人気があります。
店内は昔ながらの沖縄の食堂といった雰囲気で、地元の人々の憩いの場となっています。混雑時でも回転が早いので、少し待てば席に着けることがほとんどです。駐車場も完備されているので、レンタカーでのアクセスも安心です。
午後1:30 美浜アメリカンビレッジでショッピング
ランチの後は、車で5分ほどの距離にある美浜アメリカンビレッジへ向かいます。ここは沖縄最大級のリゾートタウンで、カラフルな建物が立ち並ぶアメリカ西海岸をイメージした街並みが特徴です。
ビレッジ内には、ファッション、雑貨、お土産など約200店舗が集まっています。「デポアイランド」エリアでは、アメリカンブランドのアウトレット商品も購入できます。また、「アメリカンデポ」では、米軍基地で実際に使用されていた雑貨や、アメリカ直輸入のお菓子など、ここでしか手に入らないユニークな商品が並んでいます。
観覧車「スカイマックス60」は、高さ60メートルから北谷の街と東シナ海を一望できる人気アトラクションです。夕暮れ時に乗ると、サンセットと夜景の両方を楽しめるのでおすすめです。また、ビーチサイドには「サンセットビーチ」があり、散歩やマリンアクティビティも楽しめます。
駐車場は有料と無料の両方があります。土日祝日は混雑することが多いので、早めの時間帯に訪れるか、周辺の有料駐車場を利用することをおすすめします。
午後3:30 読谷村「やちむんの里」で伝統工芸体験
アメリカンビレッジから車で約20分、読谷村にある「やちむんの里」は、沖縄の伝統的な焼き物「やちむん」の工房が集まる工芸村です。緑豊かな自然の中に、赤瓦屋根の工房が点在する風景は、まるで昔の沖縄にタイムスリップしたかのような雰囲気です。
やちむんの里には、15の工房があり、それぞれが個性的な作品を制作しています。「読谷山焼北窯」は、里の中でも最大規模の登り窯を持つ工房で、見学も可能です。実際に職人さんが作業している様子を見ることができ、伝統技術の素晴らしさを実感できます。
多くの工房では、やちむん作りの体験教室も開催されています。「陶眞窯」では、電動ろくろを使った本格的な陶芸体験ができます。所要時間は約1時間で、作った作品は後日郵送してもらえるので、旅の思い出作りにぴったりです。
また、工房に併設されたギャラリーショップでは、普段使いできる器から芸術作品まで、幅広いやちむんを購入できます。沖縄の土と釉薬で作られた器は、温かみがあり、日常の食卓を豊かにしてくれます。駐車場は無料で、ゆっくりと散策を楽しめます。
午後5:00 残波岬で夕日の絶景を堪能
やちむんの里から車で約15分、読谷村の西端にある残波岬は、沖縄本島で最も美しい夕日が見られるスポットの一つです。高さ約30メートルの断崖絶壁が約2キロメートルにわたって続く、ダイナミックな景観が特徴です。
岬の先端には白い灯台「残波岬灯台」があり、階段で上まで登ることができます(有料)。灯台からの眺めは360度のパノラマビューで、慶良間諸島や粟国島、久米島まで見渡せます。特に夕暮れ時は、東シナ海に沈む夕日と、オレンジ色に染まる空と海のコントラストが息をのむほど美しいです。
岬の周辺には遊歩道が整備されており、断崖沿いを散歩しながら景色を楽しめます。また、「残波岬いこいの広場」には、巨大なシーサーのモニュメントがあり、記念撮影スポットとして人気です。風が強い日が多いので、帽子などが飛ばされないよう注意が必要です。
駐車場は無料で、広々としているので停めやすいです。日没時間は季節によって異なりますが、夏場は19時頃、冬場は18時頃が目安です。
午後6:30 恩納村「なかむらそば」で夕食
残波岬から国道58号線を北上し、約20分で恩納村に到着します。夕食は、恩納村で人気の「なかむらそば」がおすすめです。アーサー(海藻)を練り込んだ緑色の麺が特徴で、磯の香りがほんのりと感じられる独特の味わいです。
なかむらそばの看板メニューは「アーサーそば」です。麺だけでなく、トッピングにもアーサーがたっぷりと載っており、海の恵みを存分に味わえます。また、「ゆし豆腐そば」も人気で、ふわふわの島豆腐とあっさりスープの相性が抜群です。
店内は木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気で、カウンター席とテーブル席があります。地元の常連客も多く、アットホームな雰囲気が魅力です。営業時間は11時から18時までと早めに閉店するので、時間に注意が必要です。
恩納村は沖縄屈指のリゾートエリアで、周辺には高級リゾートホテルが立ち並んでいます。宿泊予定の方は、ホテルにチェックインしてから夕食に出かけるのも良いでしょう。
夜8:00 万座毛で星空観察
夕食後、まだ時間に余裕があれば、車で約10分の万座毛に立ち寄ってみましょう。万座毛は、象の鼻のような形をした岩が特徴的な景勝地で、昼間は観光客で賑わいますが、夜は静かで神秘的な雰囲気に包まれます。
晴れた夜には、満天の星空を観察できます。都市部では見ることのできない天の川や、無数の星々が輝く様子は感動的です。崖の上は風が強く、夜は気温が下がることもあるので、上着を持参することをおすすめします。
駐車場は無料で24時間利用可能ですが、夜間は照明が少ないため、懐中電灯やスマートフォンのライトを用意しておくと安心です。また、崖沿いの遊歩道は柵がない場所もあるので、足元に十分注意して歩きましょう。
ドライブを楽しむためのポイント
沖縄でレンタカーを利用する際は、いくつか注意点があります。まず、ガソリンスタンドの営業時間です。都市部では24時間営業の店舗もありますが、郊外では早めに閉店することが多いので、ガソリンの残量には常に気を配りましょう。
また、沖縄の道路は雨が降ると滑りやすくなることがあります。特に梅雨時期や台風シーズンは、路面に藻が生えていることもあるので、スピードを控えめにして安全運転を心がけることが大切です。
観光地の駐車場は、時期や時間帯によって混雑することがあります。特に人気のビーチや観光施設では、早めの時間に訪れるか、近隣の有料駐車場も選択肢に入れておくと良いでしょう。
カーナビは最新の地図データに更新されているか確認しましょう。沖縄では新しい道路や施設が次々とオープンしているため、古い地図データでは正確にナビゲーションできないことがあります。スマートフォンの地図アプリも併用すると安心です。
おすすめの立ち寄りスポット
時間に余裕がある場合は、以下のスポットにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「琉球村」は、恩納村にある琉球王朝時代の街並みを再現したテーマパークです。伝統芸能のエイサーショーや、紅型染め体験、三線体験など、沖縄文化を体験できるプログラムが充実しています。
「ビオスの丘」は、うるま市にある亜熱帯の森を散策できる自然植物園です。水牛車での園内巡りや、カヌー体験など、自然と触れ合えるアクティビティが楽しめます。
「海中道路」は、うるま市から平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島へと続く全長約5キロメートルの道路です。両側に広がる青い海を眺めながらのドライブは爽快で、途中にある「海の駅あやはし館」では、地元の特産品を購入できます。
まとめ
沖縄本島をレンタカーで巡る1日ドライブコースをご紹介しました。那覇空港を起点に、瀬長島、首里城、北谷町、読谷村、恩納村と、効率よく人気観光地を回ることができます。
今回のコースは約100キロメートルの道のりで、観光時間を含めて約12時間の充実したプランです。各スポットでの滞在時間は目安なので、興味のある場所ではゆっくりと時間をかけて楽しむことをおすすめします。
沖縄の魅力は、美しい海と豊かな自然、独特の文化、そして温かい人々です。レンタカーを利用すれば、公共交通機関では行きづらい穴場スポットも自由に訪れることができ、より深く沖縄を楽しむことができます。
安全運転を心がけながら、思い出に残る沖縄ドライブをお楽しみください。青い海、白い砂浜、赤瓦の屋根、そして満天の星空が、きっと素晴らしい旅の思い出を作ってくれることでしょう。
